Japanese Gods & Mythology

An illustrated guide to the gods of the Kojiki, from the creation of heaven and earth to the birth of Emperor Jimmu, with family trees of the Shinto deities. The guide below is currently in Japanese.

古事記に登場する神々

神々の絵図鑑

天地のはじまりから神武天皇の誕生まで、神話の流れに沿って神様を並べました。絵のある神様はカードを押すと詳しい説明が開きます。「家系図」で親子のつながりも見られます。

第一章

はじまりの神々造化三神・別天神

天と地が初めて分かれたとき、高天原に現れた五柱。性別も姿もない「独神(ひとりがみ)」で、現れてすぐ身を隠しました。

宇摩志阿斯訶備比古遅神
うましあしかびひこぢのかみ

生命力の強い葦の芽を神格化。豊かな生成力・生命力の神。

別天神
天之常立神
あめのとこたちのかみ

天の礎が定まったことを示す神。

別天神
第二章

神世七代かみよななよ

大地が形づくられていく七つの世代。一代目・二代目は独神、三代目からは男女一対で一代と数えます。

七代の流れ

代が進むごとに、大地ができ、土が整い、男女の別が生まれていきます。

代神名性別表すもの
一代国之常立神くにのとこたちのかみ—土地や野原ができる
二代豊雲野神とよくもののかみ—豊かな雲に覆われた野。国土の潤い、下準備
三代宇比地邇神うひぢにのかみ須比智邇神すひぢにのかみ男神
女神
砂や泥で土壌が改良される
四代角杙神つのぐいのかみ活杙神いくぐいのかみ男神
女神
土に杭が打たれ、農耕の環境が整う
五代意富斗能地神おおとのぢのかみ大斗乃弁神おおとのべのかみ男神
女神
男女の別がはっきり分かれる
六代於母陀流神おもだるのかみ阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ男神
女神
男女を意識する
七代伊邪那岐命いざなぎのみこと伊邪那美命いざなみのみこと男神
女神
国生み・神生みを行う夫婦神
第三章

神生み伊邪那岐・伊邪那美の子

国生みの後、二柱は家・海・風・木・山・野など、暮らしと自然のすべてに宿る神々を生みました。

大事忍男神
おおことおしおのかみ

国生みという大事を成し遂げたことを象徴する神。

速秋津比古神・速秋津比売神
はやあきつひこ・はやあきつひめ

河口(みなと)の神。けがれを祓う神でもあります。

神社:湊口神社(兵庫県南あわじ市)
志那都比古神
しなつひこのかみ

風の神。元寇で敵を追い返した「神風」はこの神が吹かせたと伝わります。

神社:伊勢神宮内宮 風日祈宮・外宮 風宮、龍田大社
久久能智神
くくのちのかみ

木の神。

大山津見神
男神
おおやまつみのかみ

山の神。日本中の山を統括します(富士山は娘の木花之佐久夜毘売が担当)。

山の神
鹿屋野比売神
女神
かやのひめのかみ
別名 野椎神(のづちのかみ)

野や草の神。名前のとおり「萱(かや)」を神格化した神。

大宜都比売神
女神
おおげつひめのかみ

体から様々な食物を出す食物の神。のちに須佐之男命に殺されます。

農業守護漁業守護養蚕守護
神社:白子神社(山形県米沢市)、竹駒神社(宮城県岩沼市)、上一宮大粟神社(徳島県名西郡)
火之迦具土神
男神
ひのかぐつちのかみ
別名 火之夜藝速男神(ひのやぎはやおのかみ)

火の神。誕生の際に母・伊邪那美命が大やけどを負います。火伏せの神として祀られます。

火伏せ
神社:全国の秋葉神社・愛宕神社

家宅六神

家を構成する部位に宿る六柱の神。

神名説明
石土毘古神いわつちびこのかみ石や土(基礎)
石巣比売神いわすひめのかみ石や砂(壁)
大戸日別神おおとひわけのかみ戸口
天之吹男神あめのふきおのかみ屋根を葺く
大屋毘古神おおやびこのかみ家屋
風木津別之忍男神かざもつわけのおしおのかみ風から家を守る

水分の神 八柱

速秋津比古神と速秋津比売神の子。那芸(なぎ)・那美(なみ)の組は男女の対とされます。天・国の組は性別が記されていません。

神名性別司るもの
沫那芸神あわなぎのかみ男神泡
沫那美神あわなみのかみ女神泡
頬那芸神つらなぎのかみ男神水面
頬那美神つらなみのかみ女神水面
天之水分神あめのみくまりのかみ—用水路・水の分配
国之水分神くにのみくまりのかみ—用水路・水の分配
天之久比奢母智神あめのくひざもちのかみ—水を汲む瓢箪
国之久比奢母智神くにのくひざもちのかみ—水を汲む瓢箪

大山津見神の子

上の八柱は山の神・大山津見神と野の神・鹿屋野比売神の子。下の三柱は大山津見神の娘で、母は記されていません。「日向三代」の章にも登場します。

神名司るもの
天之狭土神あめのさづちのかみ国之狭土神くにのさづちのかみ土
天之狭霧神あめのさぎりのかみ国之狭霧神くにのさぎりのかみ霧
天之闇戸神あめのくらどのかみ国之闇戸神くにのくらどのかみ暗い谷の入口
大戸惑子神おおとまといこのかみ大戸惑女神おおとまといめのかみ窪地
石長比売いわながひめ命が岩のように永遠に揺るがない
木花之佐久夜毘売このはなのさくやびめ木の花が咲き乱れるように栄える
木花知流比売このはなのちるひめ花が散った後に実を結ぶ
第四章

火の神と伊邪那美の死嘔吐・涙・剣・血から生まれた神

火の神を生んで苦しむ伊邪那美命の体から、そして悲しんだ伊邪那岐命の涙と、火の神を斬った剣と血から、次々に神が生まれました。

金山毘古神・金山毘売神
かなやまびこ・かなやまびめ

伊邪那美命の嘔吐(たぐり)から生まれた鉱山の神。

神社:金山彦神社(大阪府柏原市)
波邇夜須毘古神・波邇夜須毘売神
はにやすびこ・はにやすびめ

伊邪那美命の大便から生まれた粘土の神。

開墾守護製陶業守護土木業守護
神社:榛名神社(群馬県高崎市)、大井神社(静岡県島田市)、迩幣姫神社(島根県大田市)
弥都波能売神
女神
みつはのめのかみ

伊邪那美命の尿から生まれた水神・農耕神。

祈雨・止雨子授け
神社:岩船神社(新潟県村上市)、丹生川上神社(奈良県川上村)、唐津神社(佐賀県唐津市)
伊都之尾羽張神
いつのおはばりのかみ
別名 天尾羽張神(あめのおはばりのかみ)

伊邪那岐命が帯びていた剣「十拳剣」の神。天安河の河上の天石屋に住み、川の水を噴き上げて道を塞いでいます。建御雷之男神の父。

神社:斐伊神社(島根県雲南市)、耀窟神社(千葉県成田市)
闇御津羽神
くらみつはのかみ

渓谷の水源を象徴する水の神。闇淤加美神と対になる水の神。

雨乞い農水安全治水
神社:劔神社(福岡県直方市)、堤根神社(大阪府門真市)、賀久留神社(静岡県浜松市)

剣の血から生まれた神

伊邪那岐命が十拳剣で火之迦具土神を斬ったとき、飛び散った血から生まれました。名前の「火」は「穂」に通じ、農耕と関わります。

神名意味
石拆神いわさくのかみ石を砕く(開墾)
根拆神ねさくのかみ根を取り除く(開墾)
石筒之男神いわつつのおのかみ岩の神(開墾)
甕速日神みかはやひのかみ甕(かめ)=容器
樋速日神ひはやひのかみ樋(とい)=水管・水路
建御雷之男神たけみかづちのおのかみ雷・武の神(上のカード)
闇淤加美神くらおかみのかみ谷の龍神(上のカード)
闇御津羽神くらみつはのかみ渓谷の水源の龍神

山津見八神

斬られた火之迦具土神の体の各部から生まれた山の神。

生まれた部位神名
頭正鹿山津見神まさかやまつみのかみ
胸淤縢山津見神おどやまつみのかみ
腹奥山津見神おくやまつみのかみ
陰部闇山津見神くらやまつみのかみ
左手志藝山津見神しぎやまつみのかみ
右手羽山津見神はやまつみのかみ
左足原山津見神はらやまつみのかみ
右足戸山津見神とやまつみのかみ
第五章

黄泉の国と禊三貴子の誕生

伊邪那岐命は妻を迎えに黄泉の国へ行きますが、逃げ帰ります。けがれを清める禊(みそぎ)で、捨てた持ち物や体から多くの神が生まれ、最後に三貴子が誕生しました。

三貴子伊邪那岐命→左目から 天照大御神/右目から 月読命/鼻から 須佐之男命

禊で捨てた持ち物から生まれた十二柱

捨てた物神名
杖衝立船戸神つきたつふなどのかみ
帯道之長乳歯神みちのながちはのかみ
袋時量師神ときはかしのかみ
衣和豆良比能宇斯能神わずらいのうしのかみ
褌道俣神ちまたのかみ
冠飽咋之宇斯能神あきぐいのうしのかみ
左の腕輪奥疎神おきざかるのかみ奥津那藝佐毘古神おきつなぎさびこのかみ奥津甲斐弁羅神おきつかいべらのかみ
右の腕輪辺疎神へざかるのかみ辺津那藝佐毘古神へつなぎさびこのかみ辺津甲斐弁羅神へつかいべらのかみ

けがれと、それを直す神

神名働き
八十禍津日神やそまがつひのかみけがれから生まれ、災いを起こす(けがれを避ける)
大禍津日神おおまがつひのかみ同上
神直毘神かむなおびのかみけがれによる災厄を直す
大直毘神おおなおびのかみ災厄を直し、支える
伊豆能売神いづのめのかみけがれがなく、まっさらになった状態

海の三神と住吉三神

水の底・中ほど・水面で身を清めたときに生まれた二組の三柱。綿津見三神は阿曇連(あずみのむらじ)の祖神、筒之男三神は今の住吉三神です。

清めた場所綿津見三神住吉三神
水の底底津綿津見神そこつわたつみのかみ底筒之男命そこつつのおのみこと
中ほど中津綿津見神なかつわたつみのかみ中筒之男命なかつつのおのみこと
水面上津綿津見神うわつわたつみのかみ上筒之男命うわつつのおのみこと
第六章

天岩戸天照大御神を岩戸から出した神々

須佐之男命の乱暴に心を痛めた天照大御神は天岩戸に隠れ、世界は闇になりました。神々は知恵と技を出し合い、天照大御神を外へ導きます。

岩戸開きで活躍した神々

それぞれの役割と、そこに込められた意味。

神名役割・意味
伊斯許理度売命いしこりどめのみこと鏡を作った。真実を見る・映す
玉祖命たまのおやのみこと八尺勾玉を連ねた玉の緒を作った。魂の形
天児屋命あめのこやねのみこと祝詞を唱えた。言葉を感じ、感謝する
布刀玉命ふとだまのみこと占いの道具を作った。知る・分析する・行動する
天手力男神あめのたぢからおのかみ力持ち。あらゆる土台を支え、閉ざされた心を開ける
天宇受売命あめのうずめのみこと踊り子。渦の中心
天津麻羅あまつまら鍛冶の神。自らを守る心の剣を打ち鍛える
第七章

誓約で生まれた神天照大御神と須佐之男命の対決

須佐之男命の心を確かめるため、二柱は互いの持ち物から神を生む「誓約(うけい)」を行いました。須佐之男命の剣からは三女神、天照大御神の勾玉からは五男神が生まれます。

多紀理毘売命
女神
たきりびめのみこと
別名 奥津島比売命

宗像三女神。宗像大社 沖津宮。大陸との航路を守護します。

宗像三女神航海安全
市寸島比売命
女神
いちきしまひめのみこと
別名 狭依毘売命

宗像三女神。宗像大社 中津宮。

宗像三女神航海安全
多岐都比売命
女神
たぎつひめのみこと

宗像三女神。宗像大社 辺津宮。

宗像三女神航海安全
天之忍穂耳命
男神
あめのおしほみみのみこと
別名 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命

天照大御神の長男。葦原中国を治めるよう命じられた稲穂の神・農業神。邇邇芸命の父。

五男神農業
天之菩卑能命
男神
あめのほひのみこと
別名 天菩比神

五男神の二柱目。葦原中国に降りたものの大国主神に心酔し、三年経っても高天原に連絡しませんでした。子の建比良鳥命は出雲国造らの祖神です。

学問上達受験合格縁結び商売繁盛国家安泰
神社:天穂日命神社(京都・鳥取)、能義神社(島根県安来市)、出雲大社 氏社、太宰府天満宮 天穂日命社 ほか
天津日子根命
男神
あまつひこねのみこと

五男神。

農業漁業金属工業祈雨台風除け水難・火難除け
神社:多度大社・桑名宗社(三重県桑名市)、王子神社(徳島県徳島市)、荒木神社(静岡県伊豆の国市)
活津日子根命
男神
いくつひこねのみこと

五男神。活力のある天照大御神の子。

神社:彦根神社(滋賀県彦根市)、活津彦根神社(滋賀県近江八幡市)、厳島神社 客神社 ほか
熊野久須毘命
男神
くまのくすびのみこと

五男神。穀物に関わる神。

第八章

国譲り葦原中国を天の神へ

天照大御神は地上(葦原中国)を自分の子孫が治めるべきと考え、使いを送ります。何度かの失敗を経て、建御雷之男神が大国主神から国を譲り受けました。

天菩比神
あめのほひのかみ

最初の使い。天照大御神の第二子(天之菩卑能命)。大国主神に従ってしまい戻りませんでした。

天若日子
男神
あめのわかひこ

二番目の使い。天津国玉神の子。大国主神の娘・下照比売と結婚し、地上を自分のものにしようとしました。

阿遅志貴高日子根神
男神
あぢしきたかひこねのかみ
別名 迦毛大御神

大国主神の子で下照比売の兄。大和国葛城の鴨氏が祀った神。

神社:高鴨神社(奈良県御所市)
天迦久神
あめのかくのかみ

伊都之尾羽張神のもとへ意見を聞きに行った鹿の神。

建御雷之男神・天鳥船神
たけみかづちのお・あめのとりふね

最後の使い。天鳥船(鳥之石楠船神)に乗って出雲へ降り、国譲りを成し遂げました。

櫛八玉神
くしやたまのかみ

杵築大社(今の出雲大社)で料理人を務めた神。

第九章

天孫降臨邇邇芸命、地上へ

天照大御神の孫・邇邇芸命が、三種の神器を授けられ、多くの神々を伴って高千穂に降り立ちます。

系譜天照大御神→天之忍穂耳命+萬幡豊秋津師比売命→天火明命(第一子)/邇邇芸命(第二子)
萬幡豊秋津師比売命
女神
よろずはたとよあきつしひめのみこと

高御産巣日神の娘で、天之忍穂耳命の妻。邧邧芸命の母。蜻蛉の羽のように薄く上質な布を織る技師。

織物
邇邇芸命
男神
ににぎのみこと
別名 天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命

天照大御神の孫。葦原中国を治めるため降臨した稲穂の神。「命をかみしめる(噛む=神)」

天孫
天火明命
男神
あめのほあかりのみこと

邇邇芸命の兄。

五穀豊穣開運厄除け子孫繁栄家内安全病気平癒
神社:真清田神社(愛知県一宮市)、籠神社(京都府宮津市)、飛騨一宮水無神社(岐阜県高山市)、粒坐天照神社(兵庫県たつの市)
猿田毘古神
男神
さるたびこのかみ

天の八衢(やちまた)に立って一行を案内した導きの神。日本書紀には「鼻の長さ七咫、背の高さ七尺余り、目は八咫鏡のように輝いて赤いほおずきのよう」とあります。

道開き導き
神社:椿大神社(三重県鈴鹿市)、猿田彦神社(伊勢)、白鬚神社(滋賀県)
天石門別神
あめのいわとわけのかみ
別名 櫛石窓神・豊石窓神

宮の門を守護する門の神。降臨では守衛を担当。

天忍日命・天津久米命
あめのおしひ・あまつくめ

武装して先導した警護担当の神。

登由気神
とゆけのかみ

豊宇気毘売神のこと。伊勢神宮外宮に鎮座。

お供の神々と授けられたもの

区分内容
五伴緒(いつとものお)天児屋命(中臣連の祖)・布刀玉命(忌部首の祖)・天宇受売命(猿女君の祖)・伊斯許理度売命(作鏡連の祖)・玉祖命(玉祖連の祖)
三種の神器八尺勾玉(やさかのまがたま)・八咫鏡(やたのかがみ)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)
三柱の側近思金神(政を担当)、天手力男神(佐那那県に鎮座)、天石門別神(御門の神)
第十章

日向三代と神武天皇海幸彦・山幸彦の物語

邇邇芸命から神武天皇まで、地上で三代にわたり受け継がれた系譜です。山の神と海の神の娘たちが嫁ぎ、天皇家の祖先となりました。

系譜邇邇芸命+木花之佐久夜毘売→火遠理命(山幸彦)+豊玉毘売→鵜葺草葺不合命+玉依毘売→神倭伊波礼毘古命(神武天皇)
火照命
男神
ほでりのみこと

邇邇芸命と木花之佐久夜毘売の子。海幸彦(漁師)。

火須勢理命
男神
ほすせりのみこと

邇邇芸命と木花之佐久夜毘売の子。

火遠理命
男神
ほおりのみこと
別名 天津日高日子穂穂手見命

山幸彦(猟師)。綿津見神の娘・豊玉毘売と結ばれます。

豊玉毘売
女神
とよたまびめ

大綿津見神の娘(姉)。火遠理命(山幸彦)の妻で、鵜葵草葵不合命の母。

玉依毘売
女神
たまよりびめ

大綿津見神の娘(妹)。鵜葵草葵不合命の妻で、神武天皇の母。

塩椎神
しおつちのかみ

潮の神霊で、潮流を司る神。山幸彦を海の宮へ導きました。

佐比持神
さいもちのかみ

山幸彦を地上へ送り届けたワニ(サメ)。

鵜葺草葺不合命
男神
うがやふきあえずのみこと
別名 天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命

火遠理命と豊玉毘売の子。叔母の玉依毘売と結ばれます。

五瀬命
男神
いつせのみこと

鵜葺草葺不合命と玉依毘売の長男。

稲氷命
男神
いなひのみこと

同じく次男。海原へ去りました。

御毛沼命
男神
みけぬのみこと

同じく三男。常世国へ渡りました。

布都御魂
ふつのみたま

切れ味鋭い剣に宿った神霊。神武天皇の東征を助けました。

神社:石上神宮(奈良県天理市)日本最古の神社の一つ
第十一章

須佐之男命から大国主神へ出雲の系譜と国づくり

高天原を追われた須佐之男命は出雲で櫛名田比売と結ばれます。その子孫から大国主神が生まれ、少名毘古那神とともに国づくりを行いました。

系譜(六代)須佐之男命+櫛名田比売→八嶋士奴美神+木花知流比売→布波能母遅久奴須奴神+日河比売→深淵之水夜礼花神+天之都度閇知泥神→淤美豆奴神+布帝耳神→天之冬衣神+刺国若比売→大国主神
大国主神
男神
おおくにぬしのかみ

出雲の国づくりの神。多くの別名を持ちます:大穴牟遅神(おおなむぢ)、葦原色許男神(あしはらしこお)、八千矛神(やちほこ)、宇都志国玉神(うつしくにたま)。

縁結び国づくり
神社:出雲大社(島根県出雲市)
須勢理毘売命
女神
すせりびめのみこと

須佐之男命の娘で大国主神の正妻。

縁結び夫婦和合家内安全厄除け
神社:出雲大社摂社 大神大后神社、那売佐神社(島根県)、総社宮(岡山)、八坂神社(京都)、春日大社末社 夫婦大国社 ほか
櫛名田比売
女神
くしなだひめ

須佐之男命の妻。父は稲田宮主須賀之八耳神。

久延毘古
くえびこ

少名毘古那神の正体を知っていた神。歩けないが天下のことをすべて知る案山子の神(山田のそほど)。田の神・農業の神。

知恵受験合格
神社:大神神社 末社 久延彦神社(奈良県桜井市)
八嶋士奴美神
男神
やしまじぬみのかみ

須佐之男命と櫛名田比売の子。妻は木花知流比売。

布波能母遅久奴須奴神
男神
ふはのもぢくぬすぬのかみ

八嶋士奴美神と木花知流比売の子。妻は淫迦美神の娘・日河比売。

深淵之水夜礼花神
男神
ふかぶちのみずやれはなのかみ

布波能母遅久奴須奴神と日河比売の子。妻は天之都度閉知泥神。

淫美豆奴神
男神
おみづぬのかみ

深淵之水夜礼花神と天之都度閉知泥神の子。妻は布帝耳神。

天之冬衣神
男神
あめのふゆきぬのかみ

大国主神の父。名前から冬の神とされます。

大国主神の子

神名母説明
木俣神きまたのかみ(御井神)八上比売井戸の神
建御名方神たけみなかたのかみ古事記に記載なし(先代旧事本紀では沼河比売)諏訪大社の主祭神。武勇の神。国譲りの場面で登場
阿遅鉏高日子根神あぢすきたかひこねのかみ多紀理毘売命迦毛大御神とも
高比売命たかひめのみこと多紀理毘売命下照比売とも。天若日子の妻
事代主神ことしろぬしのかみ神屋楯比売命八重言代主神。田の神(鴨都波神社)。伊豆の三嶋大社にも祀られる
鳥鳴海神とりなるみのかみ鳥取神(八嶋牟遅能神の娘)この子孫が十七世神の後半に続く

十七世神の後半

古事記は八嶋士奴美神から遠津山岬多良斯神までを「十七世の神」と呼びます。ここでは大国主神の子・鳥鳴海神から続く流れを示します。

代神名
1鳥鳴海神とりなるみのかみ
2国忍富神くにおしとみのかみ
3速甕之多気佐波夜遅奴美神はやみかのたけさわやぢぬみのかみ
4甕主日子神みかぬしひこのかみ
5多比理岐志麻流美神たひりきしまるみのかみ
6美呂浪神みろなみのかみ
7布忍富鳥鳴海神ぬのおしとみとりなるみのかみ
8天日腹大科度美神あめのひばらおおしなどみのかみ
9遠津山岬多良斯神とおつやまさきたらしのかみ
第十二章

大年神と穀物の神須佐之男命と神大市比売の子孫

須佐之男命と大山津見神の娘・神大市比売の間に、穀物の神である大年神と宇迦之御魂神が生まれました。大年神の子孫には、季節や田畑に関わる神々が並びます。

大年神
男神
おおとしのかみ

穀物を司る神。子に御年神、孫に若年神がおり、三柱とも穀物の神。比叡山・松尾大社の大山咋神もこの神の子です。

穀物
大山咋神
男神
おおやまくいのかみ
別名 山末之大主神

近江の日枝山(比叡山)と葛野の松尾に鎮まる、鳴鏑矢を持つ神。

神社:日吉大社、松尾大社
奥津比売命
女神
おきつひめのみこと
別名 大戸比売神

奥津日子神とともに竈(かまど)の神。

大年神の子

母子どもの神
伊怒比売大国御魂神(おおくにみたま)、韓神(からのかみ)、曽富理神(そほりのかみ)、白日神(しらひのかみ)、聖神(ひじりのかみ)
香用比売大香山戸臣神(おおかがやまとおみ)、御年神(みとしのかみ)
天知迦流美豆比売奥津日子神、奥津比売命(竈の神)、大山咋神、庭津日神、阿須波神、波比岐神、香山戸臣神、羽山戸神、庭高津日神、大土神(土之御祖神)

羽山戸神と大気都比売神の子

田畑と季節をめぐる八柱。

神名説明
若山咋神わかやまくいのかみ
若年神わかとしのかみ穀物の神(大年神の孫)
若沙那売神わかさなめのかみ田植えをする女性の神
弥豆麻岐神みずまきのかみ水撒きの神
夏高津日神なつたかつひのかみ(夏之売神)夏の空に高く照る太陽の神
秋毘売神あきびめのかみ秋の神
久久年神くくとしのかみ稲の茎が伸びる
久久紀若室葛根神くくきわかむろつなねのかみ新しい室屋を葛で結う

四季の神

一覧表に登場する季節の神をまとめました。佐保姫は古事記ではなく民間で親しまれてきた春の女神です。

季節神名
春佐保姫さほひめ
夏夏高津日神なつたかつひのかみ
秋秋毘売神あきびめのかみ
冬天之冬衣神あめのふゆきぬのかみ
第十三章

そのほかの神様