暦の基礎知識
日本ではなぜ吉日を大切にするの?
結婚式の日取りを決めるとき、「大安の日がいいね」と話したり、何か新しいことを始めるときに「縁起のいい日」を調べたり。
日本では今でも、そんな習慣が残っています。
でも、どうして日にちの良し悪しを気にするのでしょうか?
実はそこには、昔から受け継がれてきた、日本ならではの暦の文化があります。
「今日はいい日?」を気にする日本人
日本のカレンダーをよく見ると、日付や曜日のほかに「大安」「仏滅」などの文字が書かれていることがあります。
大安は、一般的に何をするにも縁起がよいとされる日。反対に、仏滅は祝い事を避ける人もいる日です。
特に結婚式では大安が好まれることがあり、引っ越しやお店の開店など、新しい門出の日取りを考えるときにも暦を参考にする人がいます。
もちろん、日本人がみんな気にしているわけではありません。
「まったく気にしない」という人もいれば、「せっかくだから、いい日にしようかな」と考える人もいます。
絶対に守らなければならない決まりではなく、暮らしの中に残っている習慣のひとつなのです。
昔の暦は、日付を見るだけのものではなかった
今のカレンダーは、予定を書き込んだり、曜日や祝日を確認したりするために使いますよね。
ところが、昔の日本の暦には、もっとたくさんの情報が書かれていました。
季節の移り変わりや年中行事に加えて、その日に向いていること、避けたほうがよいとされることなども記されていたのです。
日本の暦は、古くに中国から伝わった暦の仕組みを取り入れながら、日本の暮らしの中で発展してきました。
平安時代には、貴族たちが暦を参考に日々の行動を決めることもありました。
今では想像しにくいかもしれませんが、昔の人にとって暦は、単に日にちを数えるだけではなく、毎日の過ごし方を考えるためのものでもあったのです。
ちなみに、現在よく知られている大安や仏滅は「六曜」と呼ばれるものです。これも中国から伝わった考え方をもとにしていますが、日本で広く使われるようになったのは江戸時代の終わりごろからでした。
吉日を選ぶのは、幸せになりたいから?
では、なぜ人は縁起のよい日を選びたくなるのでしょうか。
例えば、結婚式。
大切な人と新しい人生を始めるなら、できるだけよい日にしたいと思うのは自然な気持ちかもしれません。
新しいお店を開く日も、引っ越しをする日も、何かを始める日は少し特別です。
そんなとき、暦を見て「この日にしよう」と決めることで、気持ちが前向きになったり、新しい一歩を踏み出すきっかけになったりすることもあるでしょう。
もちろん、吉日を選んだからといって、必ず幸せになれるわけではありません。
反対に、縁起が悪いとされる日に何かをしたからといって、悪いことが起こると決まっているわけでもありません。
大切なのは、日付に振り回されることではなく、自分にとって納得できる日を選ぶことなのかもしれません。
吉日は、今でも日本の暮らしの中に
現代の日本では、昔ほど暦を意識せずに生活している人も少なくありません。
それでも、結婚、引っ越し、開業など、人生の節目になると、ふと「今日はどんな日だろう」と気になることがあります。
普段は意識していなくても、何か大切なことを始めるときに思い出す。
そんなところに、日本の暦文化のおもしろさがあるのではないでしょうか。
今日という日を、ちょっと違う目で見てみよう
私たちは普段、カレンダーを見ながら予定を決めています。
でも、ときには「この日は何に向いているんだろう?」という目で眺めてみるのもおもしろいかもしれません。
天地暦では、日本に伝わる暦の考え方をもとに、日々の行動に向いている日や、慎重に考えたい日を紹介しています。
未来を言い当てる占いではなく、毎日の予定を考えるための、もうひとつの視点です。
今日は何を始めよう?
そんなふうに、いつものカレンダーを少し違う角度から楽しんでみてください。
