天地暦 Tenchi Koyomi

暦の基礎知識

十二直とは? 建・除・満・平…12種類をやさしく紹介

カレンダーの「大安」は知っていても、「建」「除」「満」「平」という漢字が並んでいたら、「これは何だろう?」と思いますよね。

実はこれ、十二直(じゅうにちょく)という、昔から暦に使われてきた12種類の言葉です。

ぱっと見ると難しそうですが、一つずつ読んでみると、意外と身近な言葉ばかり。今回は、暦に詳しくなくても楽しめるようにご紹介します。

十二直って何?

十二直は、日ごとの特徴や、用事との相性を考えるために使われてきた暦注の一つです。「暦注」は、カレンダーに添えられた暦の情報のこと。

昔の暦では日付の近くに書かれ、伝統的に「中段」とも呼ばれていました。

「今日は何をするのに向く日だろう?」と考えるときの、昔ながらの手がかりの一つだったのです。

12種類には、どんな名前があるの?

まずは、名前とその言葉から受けるイメージを見てみましょう。

十二直読み方言葉のイメージ
建たつ建てる・始める
除のぞく取りのぞく
満みつ満ちる・満たす
平たいら平らかにする
定さだん定める・落ち着ける
執とるつかむ・取り組む
破やぶる破る・区切りをつける
危あやぶ注意を向ける
成なる成し遂げる
納(収)おさん収める
開ひらく開く・動き出す
閉とづ閉じる・締めくくる

※右側は、名前を親しみやすく覚えるためのイメージです。「建の日なら何でも始めてよい」「危の日には危険が起きる」という意味ではありません。伝統的な吉凶の解釈は、用事の種類や暦書によっても異なります。

こうして並べると、一年の予定というより、日常のいろいろな場面が浮かんできませんか?

始めたいこともあれば、整理したいこともある。何かを形にしたい日もあれば、いったん終わらせたいこともある。十二直の言葉には、そんな暮らしの動きと重なるところがあります。

どうやって日ごとの十二直が決まるの?

十二直は、気分や偶然で決めるものではありません。

昔の暦では、月と日それぞれに十二支が当てられています。その組み合わせによって「建」「除」「満」…と順に巡っていきます。

例えば「寅の月」では、寅の日が「建」、次の卯の日が「除」、辰の日が「満」です。

ここで少し面白いのが、暦の月は毎月1日に切り替わるとは限らないこと。立春や啓蟄など、季節の節目が関係しています。そのため、単純に日付を12で割れば分かる、というものでもありません。

「昔の人は、季節の巡りと一日一日を結びつけていたんだな」と感じてもらえれば十分です。

「破」や「危」は、悪い日なの?

十二直の中でも、目にとまりやすいのが「破」と「危」です。

「破」なんて書いてあると、できれば避けたい気持ちになりますよね。でも、十二直は漢字一文字だけを見て、その日を全部よい・全部悪いと決めるものではありません。

昔の暦では、何をするのかによって、向くこと・控えることを考えていました。時代や暦書によって細かな説明に違いもあります。

ちなみに、十二直の「破」は「月破日(げっぱび)」と深いつながりがあり、通常の配当では同じ日に当たります。名前は違っても、まったく無関係な二つの印が重なったわけではないのです。

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暦を、毎日のちょっとした楽しみに

例えば、週末に部屋を片付けようと思っていたとします。

カレンダーを見て「今日は『除』なんだ」と知ったら、取りのぞくという言葉から、なんとなく片付けの気分が高まるかもしれません。

もちろん、それだけで掃除の結果が変わるわけではありません。暦は、何かを強制するものではなく、普段は意識しない「日を選ぶ」ということを考えるきっかけにもなるのです。

大切なのは、暦の印に生活を合わせすぎないこと。家族の予定や体調、仕事の都合も大事にしながら、「こんな見方もあるんだな」と楽しんでみてください。

天地暦では、十二直をどう使っているの?

天地暦では、十二直だけで吉凶を決めているわけではありません。

さまざまな暦の情報をもとに、現代の暮らしに合う解釈も取り入れながら、「引越し」「契約締結」「デート」「旅行出発」など、具体的な行動ごとに日を見比べられるようにしています。

同じ日でも、何をしたいかによって見方が変わる。

それが、天地暦で大切にしている考え方です。

十二直の名前を少し覚えたら、ぜひ今日の暦をのぞいてみてください。いつものカレンダーが、少し違って見えるかもしれません。

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参考資料

十二直とは? 建・除・満・平…12種類をやさしく紹介|天地暦